2018.04.21
化粧品・美容業界…一体何が一番いいの？化粧品業界の裏側は
CMや雑誌、SNSなど様々な広告でたくさんの化粧品を見ます。
最近はSNSのおかげか大手企業以外のメーカーや商品も増えてきましたよね。
しかしそれにより数や選択肢が多くなり、「一体何が一番いいの〜！？」と思うことも増えた気がします。実際にそう言ったお声をよく伺います。
企業側にとっては今は大手企業でなくても儲けることができる時代。
今回は化粧品業界の裏側を少しだけ記事にしたいと思います。あくまでも自分が知ったこと、感じたことになりますので、その点もご了承くださいませ。
それって口コミ？広告？
まだSNSやネット情報がそこまで流行っていなかった数年前までは、ほとんどの人が得られる化粧品情報源はテレビCMか雑誌が主流だったと思います。公共の場で広告を出すには○千万、○億という費用が必要だったり…そのためには大手企業ほどの資金力がないとなかなかできなかった。ですが最近はSNSでモデルや人気のブロガー、インスタグラマー、ユーチューバーにお金を支払い、広告してもらうことの方が多く目立ってきたように思います。
フォロワー数などが多い一般人に載せてもらう、口コミしてもらうだけで相当の反響を呼ぶことができるからです。しかもテレビCMや雑誌などに比べて数万円〜というかなりの広告費を抑えて、フォロワー数の何万人という人たちに広めることができます。
口コミして広める人（インフルエンサーと呼ばれる人たち）は収入が増え、さらにそれで商品が売れればまた企業から仕事をもらえるため、全力で本気の口コミをします。自然に上手く広告とバレないように口コミできる人もいれば、広告とバレバレな口コミをする人もいますよね。ちなみに私のサロンにもインフルエンサーマーケティングの依頼営業がきますが、お客様に偽りの部分が生じると感じてしまうためお断りしています(^^;
様々な業種がこのSNSでのマーケティングを行なっていますが、化粧品、美容業界はとても多く感じます。
「流行ってるものを使いたい！」という方にとってはもちろんとても都合が良いと思いますが、
「とにかく良いものを使いたい。けど情報が多過ぎて何が良いのかわからない。」という方の場合は、ぜひこの先の記事も読んでいただければと思います。
化粧品にかかるコストと裏側
思ったことを率直に言いますと、
『広告内容と金額と、中身が見合ってないことが多すぎる！』です。あくまでも私の見解です。
デパートの百貨店や大手企業が出している化粧品、3万〜5万とかするものありますよね。正直言って化粧品でどんなに良い成分を入れてもここまでの価格には絶対になりません！今のところありません。こんなにはっきり言ってしまい申し訳ありません＿|￣|○でも本当です。
化粧品の原料で良い成分は確かに高いので数百円などの安値での購入はほぼ不可能だと思いますが、あくまでも原料ですので限界があります。しかも化粧品原料であり、薬ではありません。ちなみに少し話はそれますが、美容と健康のためであれば薬の服用は必ず少なからず副作用が起こりやすいので、なるべく使用は避けたほうがいいと思います。
化粧品業界とも関わり始めた時、今まで純粋に広告や口コミを信じ続けていた私は事実を数字で知り、とても衝撃とショックを受けました。今はもう慣れましたが(^^;
化粧品を大きく売り出すために、まず大きくかかる金額が広告費。人件費（工場現場の方・営業・事務・あるところはコールセンターなども）。会社運営費（会社の家賃・保険・光熱費・税金など）。パッケージ・容器費。そして化粧品原料。この他もかかるところはあるかもしれませんが、ざっくりとこんな感じでしょうか。
例えば、広告費で○千万、人件費一人20万で200人従業員がいたとしたら40,000,000万、会社運営費でまた○百万〜○千万、パッケージと容器で○百万…あれ？化粧品の原料代はどこへ…。大きい会社でしたら化粧品以外で○億円とかかってしまうわけです。ではこの金額が一体どこに乗るかと言いますと、全て化粧品という商品に乗ります。よって消費者は化粧品ではなく会社に支払う金額の方が大きくなるということになります。なのでむやみやたらに高すぎるものは無駄だと判断し、私は買いません、、「高い物を使ってる感」を味わうための目的であればもちろんいいと思います。
これだけの費用は企業でしたら多くかかるのは仕方がありません。もちろん誰も悪くないですしビジネスなので当たり前なことです。ですがこの莫大な費用をたった一つの化粧品に担ってもらうとすると、いかに原料にかかるコストを抑えるか？ということになってしまうのも仕方がありませんよね＿|￣|○
だからと言ってドラックストアなどで買える、数百円で良いものを作るということもできません。死ぬほど大量に生産して、1個あたりの単価を下げることはできるかもしれませんが、そうなると保存期間を長くしなくてはならないため保存料をギリギリまで多く配合しなければなりません。私は保存料が悪いものとは思っていませんが（むしろ入っていない方が危険なのでおかしい）、配合量によっては質がかなり変わってくると思いますし、それにより必要な主要成分が減ることになります。
会社でしている以上その分のコストがかかるのは当たり前なことで、仕方がありませんが…＿|￣|○
逆に言えばそこまで良くない(失礼)とか効果がよく分からないものを全力で広告して売り上げを上げているのであれば本当に尊敬します。効果がよく分からないけど、消費者に売れるように広告を出せるというのは相当な労力が必要だと思います。
美容業界の裏側
「脂肪を分解！」
「脂肪を溶かす！」
などと言ったエステサロンや機械や商材を取り扱っているところをとても多く見かけますが、正直言って脂肪は外からのマシンなどでは分解したり溶かしたりすることはできません。分解できたらまずいです、、もしできたとしたら医療行為になってしまいます。脂肪燃焼とかであれば、体の循環が良くなったり代謝が上がったりしてカロリー消費が増えることによって燃焼ということは考えられます。ですが直接的にはその場で脂肪はなくなりません。
コルギや頭蓋骨矯正なども流行りましたが、頭蓋骨は簡単に動かせません。頭蓋骨を素手で動かせたら、少しの衝撃でも頭がめちゃくちゃになってしまいます(^^;頭蓋骨を小さくするとしたら、命に関わるかもしれないほどの大手術が必要になります。
それと同じで骨盤も小さくすることはできません。骨盤の骨自体は形は基本的に変わりませんが、骨を支えている筋肉が衰えたり角度が少しずれたりするという程度です。
私は世間に影響力のない小者なので何も気にせずにここまではっきりと言えますが…(^^;
エステサロンや美容業界は誰でも参入しやすくライバルも多いため、このように目立つ流行りの広告や宣伝をするところが多いです。実際に私も10代の頃からエステをしており、転職もいくつか繰り返し今までいろんなエステサロンで勤めましたが。若かりし頃の自分は会社に素直に従い、本気で脂肪分解できるとかって思っておりましたよ…。それを信じて当たり前のようにお客様に言っていた昔の自分…今考えるとただの勉強・知識不足であり、とても恥ずかしく思います。そして昔の頃のお客様にはとても申し訳なく思います…
なので現在は絶対にお客様に嘘偽りないものを使い、事実と理論に基づいてエステをやっていくと決めています。昔の間違いがなかったらここまで思えなかったかもしれません。
何が正しくて、良いモノなのか？
そう考えると商品の選び方もまた見方が変わってきます。色々な流行りがある中で最近本当に思うのは、『肌や身体はシンプルだということ』です。
見た目や大きさや強さなどはひとそれぞれ違いますが、肌や身体を作る成分・構造や働きなどは同じです。ざっくりの例としますと、「この人の肌はたんぱく質でできてるけど、この人の肌はプラスチックの成分でできている」なんていうことはありえないですよね。なのでいかに体の成分やつくりを理解し、それに必要なモノやバランスを補えるか。ということが大切です。そのモノの量やバランスが、人によって違うだけです。
商品選びで一番大切なのは、それを行なって効果が出ているのか、いないのか。だと思っています。当たり前なことですみません。いくら良さそう！と思った化粧品でも実際に綺麗にならなければ、効果がわからなければそれは意味がないものだと思ってしまいます。良いものは少しづつでも、きちんと効果が分かるはずです。
ですので成分はとても大切で私も細かく見ますが、結局はそれによって肌がどれだけ綺麗になるのか？というのが大切だと思います。
その商品を見ただけで「これは効果があるぞ！」と分かるのは実際には難しいと思うので、使ってみるしかないということになります。それか肌が綺麗ではなかった人がすごく綺麗になったという人に聞いてみるなど。ただこれも聞いてみてただの広告や全て本当のことでなければ事実として確認できないことになります。
本気で肌を変えるなら、やっぱり知識と、経験と、どちらも必要になるかもしれません。その点で身近に信頼できる人がいれば、相談してみるのもいいと思います。
今回の記事は企業や立場によっては賛否両論あるかもしれませんが、あくまでも私は経験と消費者としての意見で書かせていただきました。
良いモノにお金がかかるのは全く問題ないのですが、その良いかそうでないかの判断をより身につけていくように日々努めています。
長い文章お読みいただき、ありがとうございました！